コミュニケーションのすれ違いは、お互いの「考えかた」だけでなく「気質」が関係しているかもしれないよ。

about_extravert_and_introvert

だれかとの、意見や行動のすれ違い。

「なんであれをしないんだろう」

「なんでこんなことするんだろう」

そんなコミュニケーションのすれ違いってもしかしたら、自分とその相手がもつ気質の違いから起きていることかもしれない、ってことについてメモしておきたいと思います。

今回、出てくる「内向型」と「外向型」という気質について知っておくだけでも、コミュニケーションのすれ違いをどうやって理解するか、のひとつの見方になります。また、「すれ違い」に興味がもてると、「すれ違い」そのものに対して集中するより、相手のことを考えるようになるので、人とうまくコミュニケーションをとりたい人にはぜひ読んでもらいたいと思います。

人間は、自分のもっている考えかたや知識を使って、新しい情報を理解するから「なんでこの人はこんなことするんだろう」ってなりがち。でも、外部の刺激や新しく入ってくる情報に対しての感じかたがは人によって違う、ってのを知っておくだけで「どうしてこの人はこんなことするんだろう」っとその人への興味や理解につながると思ってます。

目次

「すれ違い」があったらちょっと考えてみてほしいこと。

何か人間関係でうまくいかない、自分の考えと違うことがおこったときには、「この人は、どうして、それをしたんだろう?」と考えてみるとおもしろいです。で、それを考えるときのひとつ見方として僕が使っているのが「内向型」と「外向型」という気質のはなし。

これらの言葉を知ったのは『内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える』(スーザン・ケイン著 講談社+α文庫)という本を読んで。本によると内向型と外向型というものには、これが定義です、ってものはないとのことなんですが、大切なのは、人にはそういった違いがあることを知っとくこと。

個人的に2つの違いでわかりやすかったのは、

たとえば、内向型は…低刺激が『ちょうどいい』と感じる

のに対して、

外向型は…高刺激を楽しむ。

という本書の文章。つまりは人によって外部からの刺激に、どういった反応をするのか、に違いがあるということです。

本のなかでは、発達心理学者のジェローム・ケーガン(リンクはウィキペディアの英語版です)さんの研究が紹介されています。ケーガンさんは、子供の感情や認知能力の発達について研究をされている方。紹介されている研究の内容とは、乳幼児のときから観察をはじめ、その子供たちが成長していく中、継続的に観察をしていくというもの。

で、研究でわかったのが、赤ちゃんのときに外からの刺激、たとえば、「」とか「」とか、そういったものに対して、高い反応や低い反応を示すか、の違いがあるということ。

高い反応をしめした赤ちゃんの多くは、その後「…思慮深く慎重な正確に成長した。

逆に、低い反応をしめした赤ちゃんは、「…大らかで自信家の正確に成長している例が多かった。」そう。

前者が内向型にみられる特徴で、後者が外向型にみられる特徴。

この研究からわかるのは、内向型というのは、外からの刺激に対しての感受性が高い。(高い反応をしめした赤ちゃんのように)それゆえに、いろんな情報(他の人の目線、考えてそうなこと、感情)を多く受け取る。その結果、自分の頭の中で考えること、その目の前のことを理解しようとすることなどが多くなる。

外向型外の刺激に対しては反応が低い(低い反応の赤ちゃん)。だから、より大きな刺激を求めて、楽しむことができる。

どちらかにふれない、中間の反応をしめす赤ちゃんもいたとのことですが、人にはそういう傾向があるよーって感じで理解しておくといいと思います。誰かを「君は内向型です」っときっぱり分けることはできなくて、あくまでもそういう傾向があるよって話。

実際にあったこと

人の気質について考えた僕自身の経験について。

○ある日、仕事の始まり、職場へ行って、一緒に働く人に挨拶をする。僕としては、挨拶をしたつもり。でも、相手は少し時間がたってから、「おはよう」と向こうから挨拶をしてきた。

この時点ですれ違っているわけなんですが、それを「どうしてかな?」と考えてみました。

するとわかったのが、

○最初の僕の挨拶が相手に受け入れられていれば、わざわざ2回挨拶する人はいないと思う。つまり、僕のあいさつ、はその相手には「あいさつ」と認識されていなかったってことなんだろう。もしかしたら、その相手の中には「挨拶ってのは目と目をちゃんと合わせてやるもんだ」とか「もっと大きな声でするもんだ」という、「あいさつ」そのものの定義があって、僕のあいさつはその基準を満たさなかった。だからあいさつしてない、と見なされて、相手からしてくれた。そうかもしれない。

でも、そこを内向型と外向型っていう気質を使って考えてみると、単純に、あいさつに気づいてないだけって可能性がでてきました。

僕はどちらかといえば、自分を内向型だと思っているし、人の細かな動きとか、言葉とかが気になるんだけど、多分その挨拶を後からしてきた人は、刺激に対して、反応が低いんだろうなと。要は外向型の人なのかなと。

まとめ

誰かとコミュニケーションですれ違ってしまう場面があった時に、「どうしてこの人は、これをしたんだろう?」と考えるとおもしろい。

「内向性」「外向性」など、外部の刺激に対しての感じ方が人によって違うこともあるので、目の前にいる人を理解しようとしてみることが大切。

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