英語やポルトガル語など外国語を勉強する前に知っておきたい品詞の話。

外国語を勉強する人にはそれぞれに目的があると思います。

どこかの国へいくから必要、とか、職場に外国の人がいるからコミュニケーションに必要とか、あとは、めちゃめちゃ好きなドラマがあって、それを字幕なしで理解したい、とか。

それらの目的によって勉強のしかたは変わってきますよね。たとえば、フレーズを丸暗記すれば大丈夫な場合もあると思いますし、単語を覚えれば大丈夫な場合もあると思います。

この記事はそういった外国語を勉強する人のなかでも、文法を勉強して、使えるようになりたいという人に向けたもの。

僕自身ブラジルで、過去に約3年生活していて、そのとき「せっかくポルトガル語を学ぶなら、ちゃんとしたポルトガル語を使えるようになりたい」という気持ちがありました。

現地では、日本からは1冊の本と辞書しか持っていかなかったので、あとはインターネットで色々調べながら勉強。

ほぼ独学で、迷いながらも勉強をしてきた(そして継続中)なかで、これを知っとくと便利だな、っていうことを書いていきたいと思います。

今回は「品詞」について

「絶対忘れない単語の覚え方」とか伝えられればいいんだろうけれど、まだにその辺は試行錯誤中で…。

ただ、この品詞というのも、理解すればずっと使えるし、今、英語とポルトガル語とフランス語とスペイン語、とを勉強しているなかで、どの言語にも使えているものなので、知っておいて損はないと思います。

品詞とは

品詞というのは、単語をそれぞれの働き・どんな能力があるか、で分けたもの。名詞や動詞、形容詞など。

それぞれの言語、日本語とか英語とか、によって分けられかたが違ったり、ある言語には存在する品詞が、他の言語には存在しないことあるけど、共通している部分も多い。

品詞の働きを知っておくと、文法のルールを勉強するときに理解の助けになる

なぜなら、文法を扱った本ってたくさんあると思うけど、どんな本でも、品詞を使って説明している。(もし品詞を使わないで文法を説明している本があったら、ぜひ教えてください…。)

なので、品詞の働きを自分の中で整理しておくと、その度にこれはなんだっけと確認しなくてすむし、説明されていることがわかりやすくなる。

僕の品詞に対する印象は、「外国語の文法」という世界で使われている業界用語みたいなもの。たとえば、サッカーでいったら、「わんつー」「まんつー」とか。

それらの業界用語が、何を意味してるのか、あらかじめ知っていることで、「こういうときには’わんつー’しよう」っていう話がわかりやすくなる。でも、それを知らない人からしたら、「わんつー」って?1,2?ボクシング?みたいなふうになって、こんがらがるかもしれない。 なので、文法を勉強しながらでもいいので、品詞について整理する時間を作ってもらえたらいいなと思います。

(ちなみに「わんつー」は、サッカーのなかで使われる基本的なプレーの1つ。ボールを持っている人(Aさん)と、ボールを持っていない人がいたとして(Bさん)、AさんからBさんにパス(これが「わん=1のパス)。そのあとすぐに、BさんからAさんにパス(これが「つー」=2のパス)。つまり「1,2」のリズムでパスの交換をすること。

「まんつー」は、まんつーまん、の略で、英語だと、Man-to-man.1人の選手が、相手選手の1人にくっつく、付いていく。そういう守備のやりかた。)

基本的な品詞3つ

まずはこの3つ。それぞれの説明に関しては、もっと細かな分け方、説明のしかたもあると思うけれど、ここでは、文法のルールをよりよく理解するために、品詞の働きを知るということで、簡単にまとめていければと思います。

名詞と動詞、形容詞。

  • 名詞。これはモノや人、場所などの名前。主語という、文の主役なれる。たとえば、リンゴとか、川とか。あとは形がないものの、愛とかも名詞。
  • 動詞。これは動作を表す単語。走る、とか、食べる、とか。英語で言ったら、run , eat,とか。ポルトガル語だと,falar,comer,partir など。
  • 形容詞。これは、名詞を修飾するもの。わかりやすくいうなら、かざりつける単語。リンゴとか、川とかの名詞に、それが「どんな」リンゴか、川かってのを付け加える。名詞だけでもいいんだけど、より、豊かに情報を伝えるために使う。

品詞を知っておくと本がよりわかりやすい

例えば、僕が一番最初に買ったポルトガル語の本『ニューエクスプレスプラス ブラジルポルトガル語』(香川 正子 白水社) の第一課で文の基本構造について書いてある。そこでは、

「一般的なポルトガル語の文の語順は『主語+動詞…』で、動詞の後には、補語や形容詞、目的語などが置かれます。」 と。

ここでちょっと「品詞」と「文の成分」について

品詞→単語それぞれがどういう働きをするのか、で分けたもの。さっきの名詞とか、動詞とか。

文の成分→主語や述語、補語とよばれるもの。ある文があって、その文のなかで、単語がどういう役目をしているか、で分けている。

たとえば、「リンゴ」というのは、それだけで見たときには、名詞。

で、「リンゴが落ちる」と、文のなかに入ったときに分けるとしたら、主語、っていう分けかたをされるということ。

で、ポルトガル語の文法に戻ると、

「主語+動詞」ってのが基本的な順番で、その主語になれるのが、名詞(他にもあるけれど、とりあえず)。だから、名詞+動詞を使うんだなということがわかる。

おわりに

それぞれの品詞の働きを、自分なりに、「名詞はものの名前」「動詞は動作について」と分けておくだけでも、文法の説明がわかりやすくなる。あと、自分が外国語で文章を考えるときにも、形容詞ってのは、名詞を修飾するものだから、動詞にはくっつかないよな、と考えやすくなります。

外国語を勉強するときだけでなく、何かを学ぶ・始めるとき、まずその業界で使われる用語を知ることってのは結構大切だと思っていて、その用語になじみがないと、その用語をつかって説明される、その業界のことなんかチンプンカンプン。

説明をよりよく理解するのにも、まずその説明の小さな単位である、用語の意味を知ることはだいじ。

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