会議の資料は何かを伝えるためにあるから、それを最初に読むっていうAmazonの会議のやり方は、すごく理にかなっていると思う。

アマゾンの”会議”がすごい!『黙読推奨、パワポ禁止、箇条書き資料NG』」(ダイアモンド・オンライン)という記事を読みました。Google,YouTube,Twitterで働いたブルース・デイズリーさんが、働くときのハック(知恵)についてまとめた本があってその本から内容を少し紹介してくれている記事。

記事ではAmazonの会議のルールについて紹介されています。それが「黙読」すること。

◎まず資料を黙読する。Amazonでは、会議の定番とも言える、パワーポイントをつかってのプレゼンはせず、資料を黙読し、それから、質問するかたちで会議が行われるとのこと。別のサイトの記事に、もう少し詳しく乗っていました。(参考「アマゾンの会議は沈黙から始まる。「15分の黙読」の理由は?」Forbes japan)

この方法のいいところは、プレゼンの技術ではなく、内容を判断できる。プレゼンがあった場合、自信を持ってプレゼンする人にとって、会議が有利に働くことがあるけれど、先に資料をじっくりと読むことで、内容を理解し、議論がより良くできるようになる。

◎あと、集団的知性に好影響がある。なぜなら、みんなで黙読をして、それぞれが自分の理解を固めた上で、議論に望めるから。質問があれば、自分で人の意見に左右されずに、自分で考えておける。ちなみに、 集団的知性とは、個人が集まって集団を作り、お互いの知性を集めて、一つの知性を持っているかのように見えること。三人寄れば文殊の知恵。問題解決をしていくときに、みんなで知恵をだしあえるかってこと。記事によると、カーネギーメロン大学、MIT、ユニオンカレッジのチームが行った検証によると、 この集団的知性持っていたグループは民主的で、みんなが同程度に意見を述べていたとのこと。 みんなが話す機会があることで、いろんな意見が得られ、それをみんなで考察する。

◉この会議のやり方の良いと思うところは、「無駄がなくなる」こと。資料に書いてあることを繰り返しているだけの会議ってあまり意味ない気がします。なぜなら、読めばわかるから。その分、時間を他の議題に使えるし、他になければ早く終われる。  

また、「資料を自分で読む」ということは、プレゼンをただ聞く時とは違って、自分から能動的に情報を理解しに行っているので、頭への入り方も違う。ブログを描くようになって、文章の書き方を勉強して、「読む相手が自分ごとと思えることを書こう」ってのはいろんな人が言っていることだけど、それくらい、人間って自分ごとじゃないと頭に入っていかないんだと思う。だから、ただプレゼンを聞くんじゃなくて、自分から情報を読むという時間を会議の最初に設けるというのは、その時間でその資料を理解しなきゃいけないってプレッシャーもあると思うけど、その資料を、会議を、自分ごととして、その後の議論を活発にするんだと思う。

この知識をつかうなら、

・会議、提案ってときにまず「資料を読む」って時間を設けることができるかもしれない。もちろん自分だけじゃなくて、他の人の理解も必要だけど。

・後は、その会議の目的を定めること。情報を共有したいのか、それともアイデアをみんなで出し合うのかっていう。その目的よって会議の方法を変えるといいのかもしれない。情報の共有だけであれば、資料だけですむ場合もあるだろうし。

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