自分が意見だったり、アイデアだったりを発信していくときに大切なのは、どんな単語を使うか。
オリオンビールと、Duolingoという2つの企業のマーケティングについての記事を読みました。どちらの記事からも、伝えるときの「単語」の大切さを知ることができたので、それについてメモしていきます。
単語に対して、他の人がどんなイメージを持っているか、を観察することの大切さ
◉普段の会話や、SNSやブログ。いろんな場面で他の人に、「伝える」という場面はあるけれど、自分の思うように伝わらないことも多い。そんなときには、他の人が普段どんな単語を使っているか、単語にどんな印象を持っているのかっていうことを観察するといい。
理由→発信の内容も大切だけど、それをどんな言葉で表現するかも大切。自分が使っている単語の「意味」は他の人も知っているけれど、その単語に対してどんな印象を持っているかは人それぞれ。だから、自分の発信をよりよく伝えようと思ったら、伝えたいその対象となる人が、わかってくれそうな単語を使うことが必要。
たとえば、Duolingoの記事から。(『インサイトは「勉強したくない」 Duolingoの逆張りマーケで6割増』日経Xtrend)。
Duolingoは外国語学習のアプリで、英語や中国語など40カ国以上の言語を学ぶことができる。僕も、スペイン語やフランス語の勉強に使っている。ゲーム感覚でスキマ時間に単語や文法を学べるので、楽しい。
記事で気になったところ→Duolingoは、自分たちのアプリを認知してもらうために、「勉強したくないユーザー」を対象にしているとのこと。これは、英語をしゃべりたいけれど、必死に「勉強したくない」ユーザーという意味。また外国語のまなぶ前の実力診断のテストがあるけれど、あまり利用する人はいなかったとのこと。それを「レベル診断クイズにトライ」と変えたところ利用する人が急増したとのこと。
この二つの部分から、人が単語に対してどんな印象を持っているかってのを観察する大切さがわかる。
例えば、一つ目の「勉強したくないユーザー」対象にしているというのは、「勉強」という単語にあまりいいイメージを持っていない人が多い。だから、いわゆる「勉強」じゃないカタチで、外国語を学べるよっていう表現の仕方で、自社のアプリをアピールしているということ。
二つ目は、「テスト」っていう言葉に抵抗があるようなので変えた、と記事でも書かれている通り、学習前に今のレベルを知る機能を、使う人にとって、抵抗がないような言葉で表現し変えた。
もう一つのオリオンビールの記事(『オリオンビール コロナ禍なのにTwitterフォロワー20倍の秘策』日経Xtrend)。
オリオンビールがコロナ禍という難しい状況でも、Twitterのフォロワー数をすごく増やすことができたそうで、そこで大切にしていたのが、発信の仕方だとのこと。
双方向のやりとりをすることや、公式として返信をすることなどあるけれど、そのなかに、「口コミ」のなかに含まれるワードや、反応のいいワードを分析すること、という部分があった。
つまりは、どういう言葉で、オリオンビールの感想を表現しているのか、どう言った単語に対して、「良い印象」持っているのか。それを観察して、活用することで、自分たちの発信をよりよく表現していくことができている。
まとめ
ブログやTwitterの、いろんな人のやり方を見ていても、共通しているのは、その発信を受け取る人のことを考えること。どういうことを知りたいのかなっていう内容もそうだけど、どういう単語を使ったらいいかなと考えることも大切。 これは、普段の生活からでもトレーニングできることで、例えば、日常の会話で、どういう単語が使われているのかに注意してみる。自分と違う年代の人がどういう単語を使っているのかを注意してみることも、理解の幅を広げるのに役立つと思う。