2011年、はじめてブラジルに行く前に『ニューエクスプレス ブラジルポルトガル語』(白水社)って本を買いました。
この本は香川正子さんという方が書かれた本で、東京外語大のポルトガル・ブラジル語学科卒→パラナ連邦大学へ。そのあと、外務省で勤務され、ポルトガル語の会議通訳をされているとのこと。この本のほかにも、ポルトガル語関連の書籍をだされてます。
で、一番最初のブラジルポルトガル語の本としては、正直、これ選んで良かったと思っています。ブラジルに行く前に日本で買っていったのですが、その当時、ほかにもいろんな本がありました。単語集とか、いろんな場面での表現をまとめたものとか。
ただ、ブラジルへいくなら、ちゃんとポルトガル語を学びたかったので、文法が解説されていること、それと、CDがついていて、音声を聞けることを条件にこちらの本を選びました。
本のかんたんな内容としては、基本的なアルファベットの読み方、発音の仕方から始まり、文の構成、動詞の活用、過去形、接続法の使い方などについて解説してくれています。
それぞれのレッスンとレッスンとの間に、日常で使うような単語をまとめたページもあり、実際のブラジルの生活の中でも、使う言葉がたくさんのってました。
で、この本の良かったところを3つ、メモしておきます。
文法の知識について全体的に知ることができたこと。
ものごとの全体像を把握するということは、理解するときにポイントとなってくると思うんですが、この本を使って「ポルトガル語ってこういうふうになっているんだ」って知ることができたのはすごく良かったと思ってます。
対話がのっていること。
この本の流れとして、各レッスンで、「テーマ」があり、そのテーマについての対話がのっています。
登場人物は2人か3人くらい。
台本のセリフみたいになっていて、それを音声で聞くことができます。
音声があることで「こういう風な流れで、会話が行われるんだろうな」「この文法はこういう風に使われるのか」ってのがイメージしやすかったです。
またこの「音声」はぼくがブラジルポルトガル語をレベルアップできたトレーニングには欠かせないものだったので、非常に役立ちました。
カナと音声のスピード。
この本、前から順番にページをめくっていくとあることに気づきます。それは、
最初はカナがふってあるけど、後ろにいくにつれてカナが書いてないってこと。
これは、「ここまでくる頃にはもう(カナなしで)読めるでしょ??」っていう著者さんからのメッセージだと思ってます。
そしてCDの音声も、レッスンが進むに連れて、速度が速くなっていく。
そんなふうに徐々にだけど難しくなっていく内容に対応できている自分に気づいた時に、自分の成長を感じることができて良かったです。
入門としておすすめの本
この本があれば、「ブラジルポルトガル語の文法を全て習得できる!」、という訳ではないですが、基本的なことを知ることができる、そして、そこからより深く勉強していく時の基礎をつくれる本だと思います。