今回はポルトガル語の「estar」という動詞についてまとめてみたいと思います。
ポルトガル語の通訳として仕事をするなかでも毎日使う動詞です。
いろんな使いかたができるので、覚えると表現の幅が広がります。
estarで「状態」をあらわす
estar(エスタール)という動詞で、人やモノなどの「状態」を表すことができます。
「状態」というのは、例えば、元気・疲れた・嬉しい・幸せなど、体調や様子のことです。
あとは「駅前にいるよ」「その本は机の上にあります」のように場所についても「状態」に含まれます。
estarの活用
ポルトガル語の動詞は活用して使います。
動詞の活用についてはまだわからないというかたはこちらで解説をしていますので、参考にしてみてください。
estarは規則的な活用でなく、不規則な活用をします。なので、主語と一緒に、繰り返し使うと覚えやすいと思います。
それぞれ左から「1人称」「3人称」「1人称の複数形」「3人称の複数形」が主語の時のかたちです。
直接法現在形
estou,está,estamos,estão
直接法不完全過去
estava,estava,estávamos,estavam
直接法完全過去
estive,esteve,estivemos,estiveram
estarのつかいかた
estar動詞のつかいかたをいくつか紹介したいと思います。
estar +形容詞・副詞で状態を表す。
estar+形容詞や副詞を使うことで、状態を表すことができます。
たとえば、Eu estou cansado,cansada:エウ エストウ カンサード、カンサーダ=「わたしは疲れています」という意味。(*男性が話す時には、カンサード。女性が話す時には、カンサーダを使います。)
もう一つの例として、「私は嬉しいです」という文を作ってみたいと思います。
途中までは、上の例と同じEu estou で状態を表します。
そこに「嬉しい」や「幸せ」という意味のfelizをつけて、
Eu estou feliz:エウ エストウ フェリース、という表現をすることができます。
居場所について言う
たとえば、
・Eu estou aqui(エウ エストウ アキ)=「ここにいるよ」
・Eu estou em casa (エウ エストウ エン カーザ)「家にいるよ」
・Eu estou em frente da estação (エウ エストウ エン フレンチ ダ エスタサォン)「駅前にいるよ」
人だけでなく、モノの居場所についてもestarを使うことができます。
例えば、「その本は机の上にあります」は、
Esse livro está em cima da mesa.(エッスィ リブロ エスタ エン シーマ ダ メーザ)、という表現ができます。
疑問文の作りかた
ポルトガル語では、疑問文は文の順番はそのままで、語尾を少しあげるようにして読みます。
文章にするときは最後に「?」マークをつけます。
例えば、
「おなかすいてますか?」
↓
Você está com fome(ヴォセ エスタ コン フォーミ)?
となります。
ちなみに、返答として、おなかがすいてれば、
Eu estou com fome(エウ エストウ コン フォーミ)=「私はおなかすいてます」
と返事をします。
この文のように、
estar com + 名詞で、「(その)名詞と一緒の状態」→「~である」という表現ができます。(comが「~と一緒」の意味)
どこにいるの?
「どこにいるの?」と相手の居場所をきくときは、estarの文にonde「どこに」をつけて聞いてみます。
Onde você está?(オンヂ ヴォセ エスタ?)→返答の例として、先ほどの「Eu estou em casa.」が使えます。なんという意味だったか思い出してみてください。
まとめ
○estar動詞で「状態」表現できる。
○「状態」は、体調・様子とか、人やものの居場所。