ポルトガルの名詞の複数形の作り方について書いていきたいと思います。
「複数形」というのは、例えば、「りんごが2つある」ことを表現するときとか、「ペンが2つあること」を表現するときなど、モノが複数あるときのかたちのこと。
りんごは1つの時は、maçãという単語ですが、2つ以上(複数)を表現するときには、maçãsというかたちになり、1つなのか、それともいっぱいあるのかをかたちを変えて表現します。
ポルトガル語の名詞の特徴としてほかにも、男性名詞と女性名詞という区別があるのですが、そちらに関しては、こちらを読んでみてください。
ポルトガル語通訳として仕事をしていますが、改めて整理してみたところ、自分の忘れていた部分、理解しきれていなかった部分を知ることができました。
ポルトガル語を学習するとき、「名詞の複数形の作り方をまず覚えるんだー!」と、完璧にしてから次へすすむというよりは、いろんなことを学習していくなかで、
「そういえばこの場合はどうやって複数形にするんだっけ?」と確認したり、
「この単語見たことなかったけど、あの名詞の複数形なんだ」っていうふうに理解できればいいと思うので、必要になったらまたこの記事に戻ってきてください。
基本的なこととして、名詞の複数形はsで終わることが多いです。そこは英語と似ているかもしれません。
が、いろんなパターンがあるのでここでまとめていきたいと思います。
6つのパターン
1,単語が母音で終わる→sをつける
例:息子=filho(フィーリョ).
単語の最後が「o」で母音
→sをたす=filhos(フィーリョス)
2,単語がr,s,zで終わる→esをつける
例:青年=rapaz(ハパース). 単語の最後が「z」 →esをつける=rapazes(ハパーゼス)
3,単語が、mで終わる→mをnsにチェンジ
例:庭=jardim(ジャルヂン). 単語の最後が「m」 →nsにチェンジ=jardins(ジャルヂンス)
4,単語が、al,el,ol,ul で終わる→lをisにチェンジ
例:新聞=jornal(ジョルナウ). 単語の最後が「al」 →lをisにチェンジ=jornais(ジョルナイス)
5,単語が、ilで終わる→アクセントがある→is
→アクセントがない→eis
例:樽=barril(バヒウ)→最後の「il」にアクセント→isにチェンジ=barris(バヒス) 化石=fóssil (フォッシウ)→ilにアクセントなし→fósseis(フォッセイス)
6,単語がão で終わる→3パターンに変化
例:
・心臓=coração(コラソン)→corações(コラソェス) ão→ões.(3パターンの中でこの変化が多い).
・パン=pão(パォン)→pães(パォエス). ão→ães
・兄弟=irmão(イルマォン)→irmãos(イルマォンス) ão→ãos
このパターンでは基本的に最初のパターンが多いです。
困ったときにはポルトガル語のオンライン辞書で調べるのも一つです。
Dicionário Online de Português(Dicio)は僕も使うポルトガル語の辞書で、ここで例えばimaginação というãoで終わる単語を調べてみたところ、plural(複数形)のところにはimaginaçoesと載っているので、最初のão→õesパターンであることがわかります。
日本の辞書だと複数形については載っていないこともあるので、こういった辞書を活用するのも、おすすめです。