
ポルトガル語で「ありがとう」ってなんて言うんだろう?
今回はポルトガル語で感謝を伝える表現を解説していきます。
普段の会話の中でもよく使う表現なのでぜひ覚えて、使ってください!


ながね
ポルトガル語通訳としてサッカーチームで7年間活動。
現在はフリーの通訳として活動中。
もっとたくさんの人にポルトガル語を楽しんでもらうため色々と発信しています。
Obrigado / Obrigada(オブリガード/オブリガーダ)→「ありがとう」


基本の使いかた
ポルトガル語の一般的な「ありがとう」です。
カジュアルにもフォーマルにも使える表現なので、これを覚えておけばいつでも使えます。



なんで「オブリガード/オブリガーダ」って2つもあるの?



言う人が「男性」か「女性」で形が変わるよ!
ポルトガル語には文法上、性の区別があります。
そのため、名詞や形容詞などで男性形と女性形とで形が変わる単語がたくさんあります。
そのため「ありがとう」は、男性が使うときはオブリガード、女性が使うときはオブリガーダと言います。
オブリガード/オブリガーダを使いこなす!
シンプルな「ありがとう」に少し単語を加えると、よりたくさんのありがとう表現ができるようになります。
obrigado/obrigada por 〜(オブリガード/オブリガーダ ポル〜)
porの後に理由をつけて、「〜について、ありがとう」という表現を使います。
例えば、「昨日はありがとねー」と言いたい時は、
(男性が使う場合)obrigado por ontem(オブリガード ポル オンテン)→「昨日はありがとう」
(女性が使う場合)obrigada por ontem(オブリガード ポル オンテン)→「昨日はありがとう」
「今日はありがとねー」と言いたいときには、「ontem(オンテン:昨日)」の部分を「hoje(オージ:今日)」に変えて、
(男性が使う場合)obrigado por hoje(オブリガード ポル オージ)→「今日はありがとう」
(女性が使う場合)obrigada por hoje(オブリガード ポル オージ)→「今日はありがとう」
色々理由があるけど一個一個言うのはたいへん!ってときには、
obrigado/obrigada por tudo(オブリガード/オブリガーダ ポル トゥード)→「なにからなにまで、ありがとう」が便利です。
(男性が使う場合)obrigado por tudo(オブリガード ポル トゥード)
(女性が使う場合)obrigada por tudo(オブリガーダ ポル トゥード)
tudo(トゥード)→(抽象的に)すべてのこと



「とにかく色々ありがとう」の気持ちでよく使います!
ほかには、何か助けてもらったときには、
obrigado/obrigada pela sua ajuda(オブリガード/オブリガーダ ペラ スーア アジューダ)→「助けてくれてありがとう」
(男性が使う場合)obrigado pela sua ajuda(オブリガード ペラ スーア アジューダ)
(女性が使う場合)obrigada pela sua ajuda(オブリガーア ペラ スーア アジューダ)
ajuda(アジューダ)→援助とか親切という「助け」
プレゼントをもらったときには、
obrigado/obrigada pelo presente(オブリガード/オブリガーダ ペロ プレゼンチ)→「プレゼントありがとう」
(男性が使う場合)obrigado pelo presente(オブリガード ペロ プレゼンチ)
(女性が使う場合)obrigada pelo presente(オブリガード ペロ プレゼンチ)
presente(プレゼンチ)→プレゼント
agradeço(アグラデッソ)→「感謝しています」


オブリガードは「ありがとう」ですが、それよりもフォーマルに言いたいときは、agradeço(アグラデッソ)を使います。
ちなみにagradeço(アグラデッソ) は、agradecer(アグラデッセール)という動詞を活用(形を変えること)したものです。



ポルトガル語は「誰」が使うかによって、動詞を活用させるよ!
ポルトガル語の動詞の活用についてくわしく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
オブリガードと同じように「por」を使うことで理由を加えることができます。
例えば、
agradeço por tudo (アグラデッソ ポル トゥード)→「全てに感謝します」
agradeço pela sua ajuda(アグラデッソ ペラ スーア アジューダ)→「あなたの助けに感謝します」



アグラデッソは男性でも女性でも一緒のかたちなの?



そう!アグラデッソは動詞で、性の区別はないんだ!
obrigado/obrigadaは形容詞なので性の区別が文法上ありますが、agradeçoにはありません。
さらに細かい説明は下記を参考にしてください。(読み飛ばしてもらっても大丈夫です!)
obrigado/obrigadaは、obrigar(オブリガール)「義務を負わせる、強制する」という動詞がもとになってます。
その動詞の過去分詞というかたちがobrigado/obrigadaです。
過去分詞は、使いかたの1つとして形容詞的な働きをし、その動作が「された」という受け身の行為を表します。
obrigarは「義務を負わせる」なので、その受け身で「義務を負わされた」という意味があります。
ただ「義務」というよりは、「感謝(の義務)感じている」→「感謝している」という状態を表しています。
ポルトガル語で「ありがとう」の言いかた まとめ


どんな時でも使えるのが「オブリガード/オブリガーダ」です。
ポルトガル語に慣れてきたら、「ポル」をつかって、ありがとうの理由も伝えてみましょう。
ビジネスやフォーマルの場面であれば「アグラデッソ」も使ってみましょう!