
ポルトガル語で自己紹介したいけど、何を言ったらいいかな?
今回の記事で、自己紹介に使える簡単フレーズを覚えて、使ってみましょう!
僕は、今でこそポルトガル語の通訳として仕事をしていますが、最初にブラジルに行ったときには日本で覚えていった数個のフレーズしか知りませんでした。それでも、自分が準備した言葉が相手に通じるという経験はすごく嬉しいものでした。
今回はそんな最初に覚えたフレーズも含めた、簡単な自己紹介いくつか紹介するので、ぜひ使ってみてください!


ながね
ポルトガル語通訳としてサッカーチームで7年間活動。
現在はフリーの通訳として活動中。
もっとたくさんの人にポルトガル語を楽しんでもらうため色々と発信しています。
はじめまして


Muito prazer(ムイント プラゼール)
直訳だと「(知り合えて)嬉しいです」という意味。
Muito(ムイント)→「とても」
Prazer(プラゼール)→「喜び」
さらに丁寧に言いたい場合には,
Muito prazer em conhece-lo(la)(ムイント プラゼール エン コンニェッセ ロ(ラ))
*相手が男性の場合は「ロ」、女性の場合は「ラ」
「知り合えてとても嬉しいです」と「知り合えて」の部分まで言うことができます。
私の名前は〜です


Meu nome é 〜(メウ ノーミ エ)
Meu →「私の」
nome→「名前」
é→ser「〜である」の直説法3人称単数現在形
例えば、
Meu nome é Hiroshi Tanaka→「私の名前はヒロシタナカです」
ブラジルでは、英語と同じように名前・苗字の順番で言うのでこのようになります。
ビジネスの場面でない、比較的カジュアルな場面であれば、「自分が呼んでもらいたいほう」を言えば大丈夫です。
Meu nome é Tanaka→「私の名前はタナカです」
Meu nome é Hiroshi→「私の名前はヒロシです」
と言った感じです。
場面にもよりますが、僕の苗字はブラジルの人には少し発音しづらいところがあるのでいつも「名前」だけで自己紹介することが多いです。
私は〜です


Eu sou〜(エウ ソウ)
Eu→「私、僕」など一人称を表す
sou→ser「〜である」の直説法一人称単数現在形
Eu sou Hiroshi→「私はヒロシです」
この言いかたも自分の名前を紹介するときによく使う表現です。
私の仕事は〜


Meu trabalho é〜(メウ トラバーリョ エ)
Meu→「私の」
trabalho→「仕事は」
é→ser「〜である」の直説法3人称単数現在形
Meu trabalho é intérprete de português →「私の仕事はポルトガル語の通訳です」
intérprete de português→「ポルトガル語の通訳」
単語例:
professor / professora (プロフェッソール/プロフェッソーラ)- 教師
engenheiro / engenheira (エンジェニェイロ/エンジェニェイラ)- エンジニア
vendedor / vendedora (ヴェンデドール/ヴェンデドーラ)- 販売員
funcionário/funcionária de empresa (フンスィオナーリオ/フンスィオナーリア ヂ インプレーザ) – 会社員
Eu estou trabalhando como〜(エストウ トラバリャンド コモ)
僕は別の表現で「〜として働いています」という言いかたも使います。
estou trabalhando →estar + 過去分詞で現在進行形を作る。
como→ここでは「〜として」。他にも意味があります。
文法しては少しややこしいですが、最後の部分に職業の名前を入れるだけで使えるので覚えておくと便利です。
例えば、
Eu estou trabalhando como vendedor→「私は販売員として働いています」
また、もっと簡単に言うのであれば名前のところで使った「Eu sou〜」を使うことで「私は〜です」を言うことができます。
Eu sou médico →「私は医者です」
Eu sou estudante →「私は学生です」
私は〜で働いています


Eu trabalho em〜(エウ トラバーリョ エン)
trabalho→trabalhar「働く」、直接法一人称単数現在形
em→「〜の中に、〜で」
例えば、
Eu trabalho em escritório(エウ トラバーリョ エン エスクリトーリオ)→「私は事務所で働いています」
私は〜出身です


Eu sou de 〜(エウ ソウ ヂ)
Eu→一人称
sou de→出身を表す
Eu sou do Japão(エウ ソウ ド ジャパォン)→「私は日本出身です」
Eu sou de Osaka(エウ ソウ ヂ オウザカ)→「私は大阪出身です」
私は日本人です


Eu sou japonês /japonesa(エウ ソウ ジャポネス/ジャポネーザ)
Eu sou →「私は〜である」という今までの「名前」「仕事」で使った表現と同じです
japonês /japonesa→「日本人」、ポルトガル語では文法上、性の区別があり男性形がjaponês 女性形がjaponesaとなります。
私は〜に住んでいます


Eu moro em 〜(エウ モーロ エン)
moro→morar「住む」の直接法一人称単数現在形
em→「〜の中に」などの意味があり、英語の「in」に似ている
例えば、
Eu moro em Saitama→「私は埼玉に住んでいます」
Eu moro em Okinawa→「私は沖縄に住んでいます」
私は〜歳です


Eu tenho 〜 anos(エウ テーニョ 〜 アーノス)
tenho→ter「持つ」の直接法一人称単数現在形
anos→ano「年」の複数形
「〜年を持ってます」→「〜歳です」といった感じです。
例えば、
Eu tenho 25 anos(エウ テーニョ ヴィンチ イ スィンコ アーノス)→「私は25歳です」




私には兄弟、子供がいます


Eu tenho〜(エウ テーニョ)
これも先ほどと同じでEu tenhoで表現できます。
先ほどは直訳すると「〜年を持っている」で「〜歳です」という表現でした。
ここでは「〜を持っている」→「私には〜がいる」という意味になります。
例えば、
Eu tenho um irmão(エウ テーニョ イルマォン)→「私には兄弟がいます」
Eu tenho um filho(エウ テーニョ ウン フィーリョ)「私には息子がいます」
irmão(イルマォン)→「兄、弟」
irmã(イルマ)→「姉、妹」
filho(フィーリョ)→「息子」
filha(フィーリャ)→「娘」
*「um」は数字の「1」や不定冠詞として総称を表す働きがあります。
「Eu tenho um filho」は「一人息子がいる」とも「(総称としての)息子がいる」とも理解できます。
irmã,irmãは兄と弟、姉と妹の両方を意味します。
なので明確に言いたいときには、「(自分より)年をとった」「(自分より)若い」という形容詞をつけて、
irmão mais velho(イルマォン マイス ヴェーリョ)→「兄」
irmão mais novo(イルマォン マイス ノーヴォ)→「弟」
irmã mais velha(イルマ マイス ヴェーリャ)→「姉」
irmã mais nova(イルマ マイス ノーヴァ)→「妹」
と言います。
私は〜が好きです


Eu gosto de~(エウ ゴスト ヂ)
例えば、
Eu gosto de futebol(エウ ゴスト ヂ フッチボール)→「私はサッカーが好きです」
Eu gosto de churrasco(エウ ゴスト ヂ シュハスコ)→「私はシュラスコが好きです」
また、eu gosto de〜の「〜」の部分には動詞を入れて「〜することが好きです」という表現もできます。
例えば、
Eu gosto de jogar futebol(エウ ゴスト ヂ ジョガール フッチボール)→「私はサッカーをプレーするのが好きです」
Eu gosto de comer(エウ ゴスト ヂ コメール)→「私は食べることが好きです」
私は〜が欲しいです、したいです


Eu quero〜(エウ ケーロ)
この表現も、「〜」の部分にものの名前などを入れれば「〜が欲しい」、
動詞を「〜」の部分に入れれば「〜したい」の表現ができます。
例えば、
Eu quero bolos(エウ ケーロ ボーロス)→「私はケーキが欲しい」
*bolos→bolo「ケーキ」の複数形
Eu quero bebidas(エウ ケーロ ベビーダス)→「私は飲み物が欲しい」
*bebidas→bebida「飲み物」の複数形
Eu quero comprar bolos(エウ ケーロ コンプラール ボーロス)→「私はケーキを買いたい」
*comprar→「買う」
Eu quero viajar(エウ ケーロ ヴィアジャール)→「私は旅行したい」
*viajar→「旅行する」
事前に作っておいて使ってみる


自己紹介をポルトガル語でするときのポイントは、自分が言いたいことを事前に作っておくことです。
そうすることで実際に言うときに慌てづらくなります。
メモを持っておくのもいいと思います。
あと、より簡単に自己紹介する一つのコツがあります。
それは主語を省略すること。
ポルトガル語は主語を省略して会話をすることが多いです。
例えば、
私は日本人です→Eu sou japonês /japonesa(エウ ソウ ジャポネス/ジャポネーザ)
主語は「Eu」の部分なので、これを省略して「sou japonês /japonesa(ソウ ジャポネス/ジャポネーザ)」と言うことができます。
省略しちゃったらどうやって主語を判断するの?と思われたかもしれません。
ポルトガル語では主語に合わせて動詞を活用(形を変えて)して使います。
なので「sou」が来たら主語は「Eu」なんだなとわかるわけです。
文を短くするとより言いやすくなると思うのでぜひチャレンジしてみてください!