他の人との意見のすれ違いがあったときに、その意見がなにからできてるかを知っておくのは大切。

reflection

『リフレクション(REFLECTION) 自分とチームの成長を加速させる内省の技術』(熊平 美香,ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読みました。

著者の熊平 美香さんは、昭和女子大学キャリアカレッジの学院長や一般社団法人21世紀学び研究所の代表理事を務められているかたです。

リフレクションというのは、簡単にいうと、「自分自身を振り返り、知る」ということで、本の中では、その基本として5つのメソッド、それとその精度を高めるための「認知の4点セット」が紹介されています。リフレクションを行うことで、他者とのコミュニケーションをよりよく行うことができたり、組織という人の集団を、目的に向かって動かしていくことができます。

この記事では、本の中の「認知の4点セット」についてメモしていきたいと思います。

この本の知識は、「自分の理解や他者を理解すること」に活用することができると思うので、

○「なんであの人はわかってくれないんだろう…」

といった、コミュニケーションの問題を抱えてる人に参考にしてもらえれば嬉しいです。

まずは、簡単にリフレクションの説明から。

○なんでリフレクションが必要?

→状況や環境が変わり続けるなかで、課題を解決していくには、自分が「学び続ける」必要がある。

→そのために「リフレクション」という、「自分の内面を客観的、批判的に振り返る行為」が必要。

○なにがいいの?

・経験から学び、生かすことができる。

○これがないと?

・自分の成功の理由を、次の世代、他の人に伝えられない。

・過去の成功体験にしがみつくことになる

→なぜうまくいかなかったのか?などを考えないから。

過去の成功から、今必要なもの、今必要ないものが区別できていないから。

目次

「なんであの人はわかってくれないんだろう…」の解決のために

こういったすれ違いはいろんな場面で起きると思いますが、まず大切なのは、自分を知ること。それを通して、「他の人はどうだろうか?」と考えを拡げていくことで、おきている意見のくいちがいを理解するヒントになったり、相手の話を受け入れることができるようになります。

本の中で、リフレクションの質を高めるための「認知の4点セット」というものが紹介されていて、これを使うことで、事実や経験に対する自分の判断を分けることができ、可視化することができる、というもの。

これにより、自分がなんでそういう判断をしたのか、をより理解することができるようになります。

4点セットは「意見」,「経験」,「感情」,「価値観」で、つまりは、

「自分の意見」は、自身の「経験」,「感情」,「価値観」からできている、ということ。

そして大切なのは、「自分の意見」が経験,感情,価値観から成り立っているなら、「相手の意見」も,その人の経験,感情,価値観,から成り立っているということ。

なので、どちらかが一方的に’正しい’ではなく、「なんでそういう意見を持っているのか?」を考えられるといいのかなと思います。

たとえば「なんであの人はわかってくれないんだろう?」というような、自分と相手との間にすれ違いがおきた時には、「自分の意見」を4点セットで分けてみる。それから、相手の意見も、できる限り、推測して、分けてみる。

そうすると、相手が大切にしている考え方が見えてきたりして、そしたら、そこにうまく配慮しながらコミュニケーションをとってみると、うまくいきやすくなるかなと。

おわり

本の中では、この認知の4点セットも使って、どうやって「リフレクション」を行なっていくかが書いてあります。

リフレクション活用して、自分の目標を定める方法や、組織の中でうまく他者とコミュニケーションをとっていく方法、自分と一緒に働く人に良い影響を与える方法が書いてあります。

興味がある方は読んでみてください。

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