外国語を勉強するメリットや、その方法、独学でも大丈夫な理由についてまとめました。

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・外国語ってなんで勉強するんだろう

・どうやって勉強したらいいんだろう

・独学で大丈夫かな

そんな人たちに読んでもらえたら嬉しいです。

ポルトガル語を独学で勉強し、今、通訳として働いているなかで感じたこと、学んだことも含めてまとめていきたいと思います。

目次

外国語を勉強するメリットについてまとめました。

「外国語を勉強したい」と思う人って多いと思います。新しい言語を学ぶというそれ自体が大きなチャレンジで、素晴らしいことだと思うのですが、ただ、なんとなく学習を初めてしまうと、途中で挫折しやすくなってしまいます。

なので、勉強する目的を決めるために、「外国語を勉強することのメリット」についてまとめてみました。自分にあったものを見つけて、とりあえずでもいいので目的として設定しておくといいです。

外国語を勉強することのメリット5つ。

○新しい仕事やより良いポジションを獲得できるチャンス。

今いる職場でのあたらしい仕事を得たり、違うポジションを獲得できるチャンスが増える。

○副業として、翻訳や、海外とのやりとりをすることができる。

外国語を副業に活かすというメリット。例えば、「ランサーズ」というサイトがあります。これは、人に仕事を依頼したり、逆に、仕事を探して受けたりできる。仕事依頼サイト。

検索を例えば、「英語」でしてみると、「文章翻訳」とか「海外通販サイトに問い合わせする仕事」とか様々なものがあります。

また、「ココナラ」というサイトでは、個人で、仕事を募集したり、依頼したりすることができます。例えば、「英語の翻訳できます」とか「英語の学習方法を伝えます」など。自分のやり方次第だと思うので、こういったサイトを利用するのもありだと思います。

特別なスキルがなくても、「外国語を使える」ということはそれだけで、一つの技術で、副業を始めるときの選択肢が広げることができます。

○本や映画などを原語で読むことができる。翻訳されてなくても大丈夫。

本や映画などを原語で理解できることは、自分の経験を広げてくれます。翻訳されているものも素晴らしいものですが、原語に触れることで、日本語にはない表現の仕方、ものの考え方に触れることができます。

○新しい視点でものを見ることができる。

先程の本や映画のところとも少し被っているかもしれないですが、新しい言語を学ぶことは、新しい視点を得ることでもあります。

僕自身、ポルトガル語を勉強し、今は通訳として働いていますが、勉強するなかで、日本語視点ではみられなかったものの見方を知ることができています。

例えば、ポルトガル語で「楽しい」という言い方のひとつに、「divertir-se」というものがあります。これはdivertir(楽しませる)という単語に、seという自分自身を表す単語をつける言い方です。

自分自身を楽しませる」→「楽しい」という表現になります。

これは僕にとっては発見で、日本語で「楽しい」と言っていた時の感覚は、ただ「そういった状態」を表現しているだけでした。

でも、ポルトガル語での「自分自身を楽しませる」→「楽しい」という表現を知ってから、「楽しい」というのは自分自身の態度なんだ、と考えるようになりました。

今は、「生活のなかで、楽しくないときはもちろんあるけれど、自分自身を、自分で楽しませられるようにしていこう」と思っています。

○文法の知識はいわばパターン認識トレーニング。物事の繋がりに目を向けたりすることで、世界をよりよくみることができるようになる。

これは『知覚力を磨く 絵画を観察するように世界を見る技法』(神田 房枝、ダイヤモンド社)という本の中に書いてあったこと。

古代ギリシャでは、「リベラルアーツ」という教育の考え方があり、そこで大事にされていたのが「自由7科」という7つの学問。

文法学、論理学、修辞学を含んだ「3学」と言われるものと、

算術、幾何学、音楽、天文学からなる「4科」というものとで構成されていて、

この本によると、そのなかでも大切にされていたのが「文法学」

当時は、古代ギリシャ語やラテン語を勉強していたそうなんですが、これらの言語では、文章の中でそれぞれの単語がどういった働きをするのか、その数や性の区別、などなど様々なルールをしり、それらパターンを認識するトレーニングしていたとのことです。

つまりは、単語がどういった性質を持っているのかという「部分」をみつつ、それを文章という「全体」に当てはめて考え、理解していくということ。

これは普段の生活でも活かせる考え方だと思います。

モノゴトの部分や全体、どちらかだけをみるのではなく、両方をよくみて、繋げ合わせ、自分なりの解釈を作っていくこと。

もちろん、みなさんが勉強する時には、古代ギリシャ語やラテン語を選択することは少ないとは思いますが、どんな言語にも文法のルールがあるので、世界をどう捉えるかということも、言語を学ぶことでトレーニングすることができるのではないかと思います。

どうやって勉強をしていくか

いろんなメリットがある外国語の勉強ですが、ここからは実際にどうやって勉強を進めていくのか、ポルトガル語を独学で勉強した経験からまとめます。あくまで、僕が勉強したやり方なので、参考にしてもらって、その都度改善していってもらえればと思います。

まずは、薄くていいので、文法の教科書を買う。

「いますぐその言語を喋らないといけない!」場合には、フレーズ集などは便利だと思いますが、外国語を理解していく時には、文法が勉強できる本を買うといいです。

厚すぎると途中で挫折するかもしれないので、なるべく薄めでいいと思います。

勉強は、発音練習から。

僕は、その外国語で使われる文字を読めることが大切だと思っているので、まずは発音練習から。

どんな教科書でも最初に書いてある、アルファベットの読み方や、母音と子音の発音をまず練習します。なので、できればCDやアプリなどで、発音が確認できる教科書がいいと思います。

ただし、「完璧」にする必要は全くないです。まずはざっと「この文字が出てきたら、こういう読み方するんだ」くらいで大丈夫です。勉強していくなかで、読み方がわからない単語が出てきたりしたら、その都度「なんでその発音になるのか」を確認するような感じでいいと思います。

次に、教科書をざっとやる。

これもまずは全体を把握するために、とりあえず、最後まで読みとおすことを目的にします。

「理解する」という段階と、「記憶する」という段階はべつ。

何かを勉強して、わかったけど、覚えれてないって経験あると思います。

なので、まずは、本に書いてあることを理解することを優先して、ページを進めていきます。

そしたら、問題を解いていく。

とりあえず、最後まで読み通したら、今度は最初に戻って、文法の練習問題を解いていく。

で、わからなかったところを見直して、もう一度、その文法のルールを理解する。

それを繰り返し行います。

あと、会話文をひたすら繰り返す。

僕はこれをやってから、すごくポルトガル語を聞き取れ、自分でも話せるようになりました。

やっていたのはシンプルなんですが、CDや音声の内容を、覚えること。好きな歌を覚えるみたいに。

だいたい外国語の教科書って、「第1章 挨拶」みたいな感じだったら、まず会話文があって、次に会話の中で使われている文法知識を解説して、最後に練習問題。みたいな感じで構成されていることが多いです。

その会話文を今度は、ひたすら繰り返す。

最初は、テキストなしで聞く。

次は、テキストあるで聞く。

そして、ひとつひとつ文章で、音声を停止しながら聞いて、自分も真似してみる。

最終的に、お手本の音声と同じスピードで、テキストを見ずに発音できるところまでを目指します。

ちなみに、僕は、この会話文をくりかえすのと、文法の練習問題を解くのを、いったりきたりしながら勉強しています。外国語を勉強する時には、いかに自分を飽きさせず、継続するかも大切です。

独学でも大丈夫な理由。

ここまでよんで「興味はあるけど、やっぱり独学だと難しそうだな…教室とか通わないといけないのかな…」と思われたかもしれないです。

でも独学でも大丈夫です。

僕もブラジルにいたときは、語学学校などに通わず独学で勉強して、今ポルトガル語の通訳として働いています。

なので、独学でも問題ありません。

もちろん、教室に通うことで、カリキュラムをしっかり作ってくれたり、自分のレベルに合わせて指導をしてくれるということはすごくメリットのあることだと思います。

僕自身、「学校にいっていれば、誰かに聞けたのかな」ってことは多々あって、そういった問題を可決できるのも学校に通うメリットだと思います。

なので僕は、独学で「も」大丈夫、と書いています。

決して独学じゃないといけない訳じゃないし、そっちがすごいわけでもないし。

外国語を使えるようになればいいわけで。

ただ、独学でも楽しいですよってのは伝えたいなと思ってます。

本を買って自分で継続してやることができれば、文法知識や語彙力はついてきます。

また作文、シャドーイングなどを通じて、外国語を生産する能力もつきます。

ただ、僕が思う、難しさのひとつは「実際に人とコミュニケーションをとることは難しい」ということ。

学んだ知識を定着させるためにも、実際に外国語を使っていくことが必要ですよね。

その解決策としてあるのが、コミュニケーションアプリを使うこと、オンライン会話サービスを使う方法。

コミュニケーションアプリは例えば、「Tandem」というアプリがあります。これは、SNSのように、そこに自分のプロフィールを登録して、他の人とコミュニケーションをとっていくものです。

特徴が、自分のしゃべれる言語や学びたい言語を設定して、学びたい人同士で、アプリを通じて、メッセージやボイスメッセージなどで交流することで、外国語を実際に使ったり、教え合ったりすることができます。

例えば、日本語をしゃべれる、スペイン語を勉強したい人と、スペイン語をしゃべれる、日本語を勉強したい人がいたら、お互いのしゃべれる言語を使って、教え合うことができますよね。

このようにアプリを通して、お互いの言語を学び合う、外国の人とコミュニケーションを取ることができます。

もう1つの解決策が、「オンライン会話サービス」

これはパソコンとかスマホ等のビデオ通話機能を使って、外国人の人と実際に会話レッスンを行うもの。

今までは教室に通わないといけなかったのが、自宅や自分の好きな時間にできるので人気があります。いろんな会社がサービスを提供していて、それぞれに特徴があるので、自分にあったものを選ぶと良いと思います。

このオンライン会話サービス、どこでもできて便利なんですが、「顔を見せるの恥かしいな」って思ってませんか?

実は、多くの会社で「カメラなし、カメラオフ」でもレッスンが可能です。

オンライン会話について書くのに、調べていたら、意外とどのサイトでも、「カメラオフでの受講が可能」と書いてあったので、「顔だし」が恥ずかしい場合には、カメラなしでもレッスンが受けられるかどうかを基準に、探してみるのもいいと思います。

まとめ

外国語を学ぶことは、自分自身の可能性を広げることだと思います。それを学ぶことで、新しい仕事に出会えるかもしれないし、新しい知識やもののみかた、新しい人と知り合えるかもしれない。

勉強しよう!って、気合を入れなくても、外国語って自分の近くにたくさんあって、普段自分が使っている化粧品とか、シャンプーとか。いつも通るお店の名前とか。

そんな、ものの名前をちょっと調べてみるところから初めてみてはどうでしょうか。

その名前につけられた、「想い」みたいのに触れられておもしろいですよ。

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