外国語を学ぶことで、ちょっと違った物事の捉え方できるかもしれない。

こんにちは!

今回は僕が外国語を学んでいくなかで見つけた、外国語学習の面白いところを書いていきます。

・勉強しているの全然上達してない

・喋れるようにならない

・なんで勉強しているのかよくわからなくなってきた

なんて人に読んでもらって、「もう一度勉強してみよう!」って思ってもらえたら嬉しいです。

目次

外国語を学ぶ→新しい視点を得る

多くの人が、外国語を使ってコミュニケーションをしたり、映画や音楽をもっと楽しみたい、ということを目的として勉強しているかと思います。

僕ももちろんそうで、もっとポルトガル語上手くなりたいし、英語もフランス語も喋れるようになりたい気持ちがあります。

ただ、それだけではない面白さも外国語学習にはあるんです。

それが「新しい視点を得る」ということ。

簡単にいうと、日本語ではしないような言い回しを学ぶことで、日本語だけで考えていた時とは違う考え方ができるってことです。

例えば、何かに対して「怖い」というのを表現するときに、日本語だと

私は〜が怖い」と表現すると思います。

これはいつも皆さんがしている表現の仕方なので特に違和感はないはずです。

では、ポルトガル語だとどうなるでしょうか?

「怖い」を表現するときにポルトガル語では、

・Eu tenho medo(エウ テーニョ メード)や、

・Eu estou com medo(エウ エストウ コン メード)

といった表現をします。

これらの表現が日本語の「怖い」と違うのは「恐怖」という名詞を使って、それを「持っている」「一緒にいる」という表現をしているところです。

恐怖→medo

tenho→「持っている」

estou com→「〜と共に」

新しい視点とはなにか

先ほどの例のように、日本語と違う言い回しを知ることで新しい視点を得ることができます。

日本語でいう「私は〜が怖い」では、怖いのは私であり、怖さと自分が一体となっているような感じがします。

それに比べ、ポルトガル語では「私は恐怖を持っている」「私は恐怖と共にいる」という言い方なので、自分自身と「恐怖」との間に少し差が感じられるのではないでしょうか。

ようは、自分と恐怖とを切り離しているということ。

このように考えることができれば、その恐怖を手放すこともできるのでは、と考えることもできます。

恐怖を手放す方法をここでお伝えするわけではないですが、外国語の表現の仕方を知ることでこんなふうにいつもの世界を新しい視点で見ることもできるようになります。

まだ少しよく話がわからないという方にもう一つ例を挙げるので一緒に考えてもらえればと思います。

「楽しい」をどう表現するか

今度は「楽しい」について考えてみたいと思います。

皆さんも自分にとって「楽しい」という状況を想像してみて欲しいです。

このときに多くの人が「自分にとって愉快な状況があって、そこにいることが楽しい」という想像をしたのではないでしょうか。

逆に「楽しくない」は、「自分にとって不愉快な状況に居る」と捉えることができます。

ではポルトガル語ではどう「楽しい」を表現するでしょうか。

もちろん唯一の表現ではなく、他にもいろいろな表現の仕方があると思いますが、ここでは「Estou me divertindo」という表現を取り上げたいと思います。

自分自身を楽しませる

まず、Estou me divertindoというのは、divertir「楽しませる」という動詞に再帰代名詞と呼ばれる「me」をつけて表現しています。

meは「自分自身を」という意味があり、Estou + ~indoで現在進行形を作るので「自分自身を楽しませている」=「楽しい」という言い方です。

少し文法の話が出てきてしまいややこしくなったかと思いますが、ここでのポイントは「自分自身を楽しませる」という表現の仕方です。

僕はこの表現を知って、「楽しい」というのは受け身ではなくて、自分で自分自身を楽しませている状態なんだと捉えることができました。

仕事や生活の中で自分にとって「楽しい」と思えないようなときもあるけれど、自分自身を楽しませられるようなポイントはどこかにないだろうか、

自分自身を楽しませられるような物事の捉え方はできないだろうか、そんなことを自分が「楽しくない」状況でも考えられるようになりました。

さらに、「楽しい」というのは「ある状態」のことなので、もちろん楽しいときも、楽しくないときもあります。

でも、「楽しむ」というのは動詞で、自分自身の態度です。

だから、何かが「楽しくない」状況になってしまうかもしれないけれど、その前に「楽しむ」という自分自身の態度は作ることができる、なら僕はいろんなことを「楽しむ」人でありたいと考えるようになりました。

外国語を学ぶことで違う見方ができた

このように、外国語を学ぶことで日本語ではない視点に気づくことができ、そこから考えを進めていくことで自分自身がより面白く日々を過ごしていけるきっかけをもらうことができました。

今回の例はあくまで一例なので、他にも表現ではなく「単語」に注目してみても、面白い発見はたくさんあります。

例えば、日本語では分けられている言葉が、外国語ではそこまで分けられていなかったりします。

以前寿司屋さんにブラジルの人たちと行ったときのこと。

出てくる寿司のネタをポルトガル語で説明していたのですが、自分自身の勉強不足でわからないネタも多々ありました。

スマホで調べながら話をしていて気づいたのは「日本語って本当にたくさんの魚の種類に関する言葉があるよな」ということ。

ポルトガル語でももちろん学術名みたいのはあって、分類はされているのですが、普段生活の中で使われる単語としては日本のように魚の種類も分かれていなく、彼ら自身もあまり知らないようでした。

日本語では分けて考えられているものが、外国語では分けられていなかったり、またその逆もあると思います。

そんなふうに表現する言葉が変わるだけで、いろんな見方に触れることができることも外国語学習の魅力です。

・全然喋れるようにならない

・単語が覚えられない

・実際使うチャンスがない

など、外国語学習の目的を達成するためには多くの課題があり、やめてしまおうかと思うことが僕もあります。

でも今回のように、何かの目的のためではなく「外国語で世界をどのように表現しているのか」を学ぶことも一つの楽しみとして持っておいてもらえると、学習が続けやすくなるかなと思います。

外国語学習を一緒に楽しみましょう!

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