NewsPicksというニュースメディアの記事で『【書く技術】接続詞「4タイプ10種類」で文章を速く、わかりやすく』という記事を読みました。自分が書くことを始めて、「どうやったらよりうまくかけるかな」ってのを考えているので、参考になりそうだなと思いました。
記事について
上田 真緒さん(NewsPicksエディター)という方が、日本語学者の石黒圭さん(国立国語研究所 日本語教育研究領域 代表・教授・一橋大学大学院 言語社会研究科 連携教授)に取材をされて、書かれた記事。
2022年から高校での国語教育にも「論理国語」という科目が新しく追加され、そこでは、いろんな考え方、文化を持つ人と出会う機会が増える社会の中で、どう他者を理解して、どうやって理解してもらうか?ということのために、日本語を使っていく能力を高める勉強をしていくとのこと。
つまり、言語というものを知るだけではなくて、目的の達成のためにどう使っていくか?ってところがより大切になってくるってことかなと。
たしかに、僕が通訳をしていて感じるのは、その言語を使ってどう相手とコミュニケーションをとるか、どうお互いの目的を達成していくか?ってのが大事で、それには、言語自体の理解(たとえば、文法とか発音とか)も大切だけれど、その言語を使って、実際、目の前の相手が何を考えているのか、どうしたらわかったくれそうか、のおとしどころをうまく見つけられるといいのかなと思ってます。
「言語を知る」というところから、それを手段・ツールとしてどう使っていくかというところを考えているんだろうなと思います。
たとえば、前のNewsPicksの記事でもあった、英語教育とICTを組み合わせた授業。
これは「何かの作業をほかの生徒と一緒にやる」(これが目的)ってことのなかで、コミュニケーションのツールを「英語」というものに限定し、それを使わないといけない状況にした。
そうすることで、生徒たちは、今まで勉強してきた英語を思い出し、使うことができたって話。
これも、「知る」→「使う」へのシフトの一つなんではないかと。
で、そのどう使うかという「文章を速く、わかりやすく書く」ために大切なのが、「接続詞」の使いかた。
接続詞というのは、文と文とを接続する、つなげる働きをする単語。
接続詞は「しかし」とか「たとえば」、「だから」とかのこと。
記事には、接続詞を使うことで、相手の「文章の理解」を助けることができるってことが書いてある。
なぜなら、それぞれの接続詞には、文と文とのつながりかたを教えてくれる働きがあるから。
たとえば、
・「たとえば」だったら、なんか似たようなこととか、実際にあったことが書いてあるんだろうなーとわかる。
・「だから」であれば、前の文章から、わかったこととか、思ったことを書きたいんだなーってわかる。
また、この接続詞は、使い方によっては、読むことだけでなく、書くことのスピードアップも助けるらしい。
そのやりかたは、文章を書くときに、先に接続詞をおいてしまうこと。
そうすると、その接続詞を成立させるための文章を考えるようになる。
つまりは、「何を書こうか?」を考える、基準ができるということ。
そのことについて、日本語学者の石黒さんは記事の中で、
「…『型』がわかっていれば、その『型』に合わせて、書き手は速く書ける。」
と言っています。
型があることで、そこを埋めていく文章が完成する。
たしかに、何もないところから自由に文章を生み出していくよりは、質問に答えていくようなかたちのほうが書きやすい。
おわり
「書く」のは、何かを相手に伝えたいから。
そのための技術を学ぶことは、相手に伝えたいことを、もっとわかりやすく伝えられるようになることだと思う。
わかりやすく、相手のあたまの中に入っていきやすい文章を書くことができれば、その文章を読んだ人が、なかみを「どう理解するか」とか、「どう考えるか」ということに使う時間を、相手に与えられることだとも思います。