文章を書くときの「型」についての記事。伝わりやすい語順があるということがおもしろかった。

NewsPicksの「書く技術」の記事を読みました。「書く技術」シリーズになっていて、楽しいです。

今回は「型」について書いた記事

上田 真緒さん(NewsPicksエディター)という方が書かれた記事で、元日本経済新聞記者の松林薫さんという方に取材。このシリーズの、接続詞についての記事でも、「型にそって書くと、速くわかりやすくかけるよ」って話は出ていたんですが、「こういう構成で書くとわかりやすいよ」「文章の『目的』にあった型にはこういうのがあるよ」というのがこの記事での話。

最初、なんでそもそも速く書く必要があるのか、ってことに触れていて、理由のなかには、働き方改革により労働時間が制限され、また、人員も減っている中で、一人一人の仕事量が増えてる、というのがあるそう。仕事量が増えているから、それを効率的に終わらせるために、書く技術が必要なのだそう。

個人的には、テレワークとか人と顔を合わさずに仕事をする機会も増えて、ビデオ通話やウェブ会議など、いろんな方法でコミュニケーションをとっているけど、あらためて、テキストでのコミュニケーションが見直されているんだろうなーっと理解しました。

目次

大事なことは書く前に「設計図」を考えること

新聞記者は、書く前に「スケルトン」と言われる設計図を考えるとのこと。それを作ることで、記事の完成予想図を共有したり、書く人が自分のなかで、どういう風に書いていくかの道筋を立てることができる。また、取材のときから、この話はどういう見出しの記事になるか?ってのを考えながら取材をするそう。

そうやって、予想しながら話を聞くことで、よりよく理解でき、聞くときにすでに構成を考えているから、素早く書くことができる。

個人的に、このやり方は通訳のときにもつかえるかもと思いました。何についての話か?ってのは、意識して聞いていたけれど、「見出し」という考え方を持って聞くことはしていなかった。あとで振り返ったときに、話の内容を、短い言葉で、表現できるような見出しを考えて聞くことを、伝わりやすくするための聞き方の一つとしてやってみたいなと。

「スケルトン」(文章の設計図)について。

スケルトンは、

仮見出し→リード(要約)→本文

でつくる。

個人的に面白かったのが、リードのつくりかたの部分の「伝わる語順がある」っていう話。

リードをつくるときには、5W1Hを使って書く。その5W1Hをどういう順番で並べていくかについては「型」がある。

5W1Hは、どんな順番書いても意味はわかる。意味がわかるので「どの順番で5W1Hを使うか」ってことに悩んでしまい、作業が遅くなってしまうこともある。それを速く書くためには、記者は「型」を使うとのこと。

リードをつくる2種類の「型」

まずは、「When(いつ)」が一番先にくるパターン。

松林さんによると、社会記事がだいたいそうなっている。

つぎが、「Who(だれ)」が一番先にくるパターン。

松林さんによると、経済記事がだいたいそうなっているとのこと。

「なんでこういう順番になるんだろう?」と思われたかもしれませんが、それは「読者にとってわかりやすい5W1Hの順番」というのがきまっているからです。読者に5W1Hの順番について「どれが読みやすか」というアンケートを取ると、だいたい答えは決まっているそうで、松林さんによると、一番先に「Who」か「When」がくるものがわかりやすいとのことでした。

記事は、「本文をどう書いていったらいいか」について、文章の目的(ニュースを伝える、自分の意見を伝える、ストーリーを伝える、など。)にあった「型」の話もしていて、それも面白かったです。その辺については、こちらから記事を読んでみてください。

まとめ

書くまえに、考えることが大切。考えることは、いまから書く文章の目的。それは、何のために書くのか?という目的がはっきりすることで、文章の設計図もつくりやすくなるし、それにあった型を選ぶこともできるから。

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