文章を書くときに、全体を見通しながら書く(さきに「地図」を作っておく)。そうすると、自分が「書くこと・書こうとしていること」が文章全体のどこに位置するのかってのがわかりやすくなるよってはなし。
今回もNewspicksでの「書く技術」についての記事を読みました。
上田 真緒さん(NewsPicksエディター)という方が書かれた記事で、今回は、野口悠紀雄さんという作家の方。『書くことについて』『リープフロッグ』等、多くの本を出されています。
この記事を読んで、ぼくが面白かったのは、グーグルドキュメントを使った、「多層ファイリングシステム」について。
野口さんの使っている整理の方法で、書きたい内容の全体を把握するために、インデックス(見出し)をつくり、そして、インデックスのなかの各項目について、新しくファイルを作り、書いていくやり方。
文章を書いていると、今自分が書いている部分が文章全体のどのあたりなのかがわかりにくくなってしまうことってあると思うんですが、このやり方を使うと、書き始める前に全体の設計図ができ、また書いているときも、迷子にならずに書いていくことができます。
多層ファイリングシステムを使って、「コーヒー」について整理してみる。
実際どうやってやるのか、をまとめるのに「コーヒー」というテーマを僕なりに整理してみたいと思います。
まず、インデックスを決めることから。インデックスに「コーヒー」という、この文章全体が何のことついてなのか?を書きます。
そして「コーヒー」がどんな項目からできてるかを考えていきます。ここは、その人の分け方によって違いが出てくる部分かと思うので、自分なりの分け方でいいと思います。僕は、「まず、コーヒー豆があって、それを次は焙煎する。で、その豆をカットして、最後が抽出」という感じで、コーヒーを項目に分けました。このように項目を書き出すことができたら、それを先ほど書いたインデックスの下に書いていきます。
- 1,生豆
- 2,焙煎
- 3,カット
- 4,抽出
つぎは「1,生豆」について、新しくページを作って書いていきます。ここでは「生豆」が、1つのインデックス(見出し)になるので、今度は「生豆」について書くとしたら、どんな項目が書けるか?を探して、書き出してみます。
ぼくは下のように書きました。
1,生産国 2,ウォッシュ(どう生豆にするか)3,保管方法
これを先ほどの目次にくっつけると、
- 1,生豆
a,生産国
b,ウォッシュ(どう生豆’’’にするか)
c,保管方法
- 2,焙煎
- 3,カット
- 4,抽出
このように、最初は大きな「コーヒー」というインデックスだけだったのが、項目に分け、それから、さらにその項目を分けていくことで、今から作ろうとしている文章の全体図がみやすくなったかと思います。
これを手書きでやってももちろんいいんですが、いくつか便利なやり方があります。
グーグルドキュメントを使う。
「グーグルドキュメント」というGoogleのサービスを使うと便利です。
まず、文章全体のインデックスを作ります。今回の例だと、「コーヒー」が見出しになっている書類。
次に、各項目のインデックスを作ります。今回の例だと、「1,生豆」が見出しになっている書類。これを他の項目「焙煎・カット・抽出」についても作ります。
で、文章全体のインデックスの「1,生豆」のところをドラッグ選択して、「右クリック→リンク設定」を選び、「1,生豆」という書類を選択すれば、リンクを設定することができました。webページを作っていく感覚にも近いかなと。
普段Macを使っているので、標準のメモアプリで同じことができないか?を試してみたところ、残念ながら、他のメモへのリンクをつけることはできないようです…(調査中)
その点、グーグルドキュメントは、すぐできたので、まずこの整理の仕方を試したい人にはおすすめです。わかりやすい。
あと、最近使っているものとしては「Notion」というアプリを、文章を作るときに使っていて、こちらも簡単に多層ファイルを作れて良いです。
いろんな項目があるテーマついて書くときには、内容全体を俯瞰するということが、大切。
野口さんは、いろんな項目でできている、複雑なテーマについて書くときには、いろんなデバイスで、同じ書類にアクセスして、全体を表示できるようにされているそう。パソコンとスマホで同じ文章にアクセスして、パソコンの画面で表示しきれない部分を、スマホで表示するなど。
もちろん画面をスクロールすれば見れるんだろうけれど、一度に全体を見れることで、構造を考えることができたり、いちいちスクロールして、いったりきたりしなくていいってのは、作業を集中して行うためにも良さそう。
まとめ
自分が文章を書いているとき「あれ(文章全体の)どこにいるんだっけ?」って迷子になることがあります。書き始める前に、テーマを整理し、全体の見通しをつける=「書く前に考える」ってことは、この記事だけではなく、他の「書く技術」の記事でも、言われていること。それだけ大事なんだなと改めて勉強になりました。